IPAの資格は若いうちに取ろう

「資格なんてとっても意味ない」とか、「資格を取ってる人から優秀だとは限らない」とたまに聞きますが、若いうちに資格を取ったほうが良いと私は思います。私は、26歳までにセキュリティスペシャリスト、データベーススペシャリストネットワークスペシャリストを取得していますが、とても役に立ちました。

資格は対象分野の知識を網羅的に学習できます。セキュリティスペシャリストを例にあげると、開発の仕事でセキュリティを扱う場合、SQLインジェクションクロスサイトスクリプティングなどの攻撃手法とその対策について調べるなりして知識がつきますが、それがセキュリティの全てではありません。ネットワーク・インフラでの対策や、機密情報の管理、それに関わる法律など開発においてあまり関わってこない決まりや手法がたくさんあります。資格の勉強をすると、こういった知識からすでに知っていることまで網羅的に学習できます。

資格は転職のときに役に立ちます。私は、小さなソフトハウスからITコンサルに転職しましたが、おそらく資格がなければ受からなかったでしょう。転職の際は自分が優秀であることをアピールする必要があります。それを支える根拠として、自分の考え方、仕事の取り組み方、今までやってきたことを説明するわけですが、自分の考えや仕事の内容はいくらでもごまかすことができます。資格だけはごまかすことができません。もちろん、資格を取得しました!だけでは相手に響かないので、資格を取得した理由が、自分の考え方・仕事の取り組み方と一貫性があるように説明する必要があります。そこで初めて、相手に響きます。

資格は若いうちに取ったほうが希少価値が高いです。なぜかというと、その方が人から「すごい!」と思われやすいからです。例えば、ネットワークスペシャリストの合格者の平均年齢は33.6歳(平成25年度)です。つまり、34歳以降にこの試験に受かってもたいして驚かないが、その年齢より前に受かれば驚かれるし、希少価値も高いです。

資格を取得するのは大変ですが、若ければ若いほど費用対効果が高いです。ぜひ資格を取得しましょう!